日本で自然災害が起きたときに取るべき行動
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日本で自然災害が起きたときに取るべき行動【完全ガイド】

日本で自然災害が起きたとき、地震は「まず身を守り・揺れが収まってから逃げる」、津波は「揺れが収まったらすぐに高台へ逃げる」、台風・大雨は「警戒レベル4の避難指示が出たら迷わず避難する」のが基本行動です。日本は地震・台風・津波・火山噴火が世界で最も多い国のひとつで、旅行者・在住外国人を含む全員が正しい避難行動を知っておく必要があります。JapanHelpでは日本での生活・旅行に必要な実用情報をまとめており、このガイドでは災害の種類別の具体的な行動・避難情報5段階レベルの意味・外国人向けの防災アプリ・平時にやっておく準備まで完全に解説します。

日本で発生する主な自然災害の種類と特徴

日本は国土の面積が世界の0.28%に過ぎないにもかかわらず、世界で発生する地震の約10%が集中する国です。地震以外にも台風・津波・火山噴火・洪水・土砂崩れが頻発します。災害の種類によって取るべき行動が根本的に異なるため、まずそれぞれの特徴を把握してください。

災害の種類発生頻度特に警戒が必要な地域最初に取るべき行動
地震年間数千回(体感できる地震は年200回以上)全国(特に太平洋岸・南海トラフ周辺)揺れを感じたら即座に身を低くして頭を守る
津波大規模なものは数十年に1回太平洋岸・日本海岸・内湾地震の揺れが収まったらすぐに高台へ逃げる
台風年間約25個発生・日本上陸は平均3個前後沖縄・九州・太平洋側全般接近前日に避難ルート確認・食料水の確保
大雨・洪水・土砂崩れ梅雨・台風シーズンを中心に毎年多発河川沿い・山間部・斜面近く警戒レベル4が出たら迷わず避難する
火山噴火活火山111山・年間平均5〜10山が活動北海道・東北・箱根・伊豆・九州・沖縄噴火警戒レベルを確認し、立入禁止区域に入らない

緊急地震速報・J-アラートが届いたらすぐにすること

スマートフォンや防災行政無線に突然「ブーブー」という警報音が鳴るのが緊急地震速報(J-アラート)です。これは地震の揺れが到達する数秒〜数十秒前に届く警告で、届いた瞬間に行動を開始すると、揺れが来る前に身を守れます。

  • 緊急地震速報を受信したら:テーブルや机の下にすぐに隠れる。テーブルがなければ両手で頭を守り、壁・柱の近くに身を寄せる
  • 火を使っている場合:大きな揺れが来ている最中は無理に火を消さない。揺れが収まってから消す(消しにいこうとして鍋が落ちて怪我をするリスクが高い)
  • ドアや窓を開けておく:揺れで建物が歪み、ドアが開かなくなって閉じ込められることがある。気づいたらすぐに出口を確保する
  • エレベーターに乗っている場合:全フロアのボタンを押して、停まったフロアですぐに降りる。揺れ後にエレベーターは絶対に使わない

地震発生中の場所別行動マニュアル

地震が起きたとき、「今自分がどこにいるか」で取るべき行動が変わります。場所ごとの正しい行動を以下の表で確認してください。

いる場所すぐにすること絶対にやってはいけないこと
自宅・室内テーブルの下に隠れて脚をつかむ。テーブルがなければ頭を手で守り壁際へ慌てて外に飛び出す(落下物・外壁崩壊の危険)
キッチン・調理中まず自分の安全確保。揺れが収まってから火を消す揺れの最中に火を消しにいく(熱湯・鍋の落下で負傷リスク)
浴室・トイレ揺れを感じたらドアをすぐ開けて避難経路を確保。姿勢を低くして揺れを待つドアを閉めたまま待つ(扉が歪んで開かなくなる恐れ)
屋外・街中かばんで頭を守る。ビルから離れて公園・広い空間に移動ブロック塀・自動販売機・看板の近くに立つ(倒壊・落下の危険)
電車・地下鉄内手すり・シートの背もたれにしっかりつかまる。急停車に備える停車中に勝手にドアを開けて線路に降りる
高層ビル・オフィス机の下に隠れる。揺れが大きいため、ゆっくり移動して安全な場所へすぐに階段で逃げようとする(揺れが大きく転倒する危険)
海岸・川辺揺れを感じたらすぐに高台または3階以上の建物の上層へ避難開始「津波が来るか確認しに」海岸に留まる・戻る
車の運転中ハザードランプを点灯して左側に徐々に停車。エンジンを切りキーをつけたまま車外へ急ブレーキをかける(追突事故の原因)

揺れが収まった後に取るべき5つの行動

  1. 火の確認と消火
    キッチン・暖房器具の火がついていれば消します。ガス漏れの臭いがする場合は窓を開けて換気し、火気を使わずに外へ逃げます。通電火災(停電復旧時に電気が戻ることで起きる火災)を防ぐため、避難するときはブレーカーを落としてください
  2. 自分と周囲の安全確認
    ケガがないか確認します。ガラスの破片・棚の倒壊・天井の落下がないか確認してから動きます
  3. 津波の可能性を確認する
    海岸・河川の近くにいる場合、震度4以上を感じたらすぐに高台へ向かってください。津波警報の有無を待たずに動くことが命を守ります
  4. 安否確認と情報収集
    家族・知人の安否を「171番(災害用伝言ダイヤル)」または「災害用伝言板(各キャリアのサービス)」で確認します。NHKラジオ・テレビまたはスマートフォンのアプリで災害情報を入手します
  5. 避難が必要かどうか判断する
    建物に亀裂・傾き・ガス漏れがある場合は速やかに避難します。自宅が安全な場合は「在宅避難」が原則です。避難するときは非常持出袋を持って徒歩で移動します

津波警報が出たときの行動

津波の最も重要なルールは「揺れが収まったらすぐに逃げる」「絶対に海岸に戻らない」の2点です。津波は第一波より第二波・第三波の方が大きいことが多く、一度引いた後も何度も押し寄せます。

警報の種類予想される波の高さ取るべき行動
大津波警報3m超(最大10m以上)今すぐ高台または3階以上の建物の上層へ避難。沿岸には絶対に近づかない
津波警報1〜3m高台または3階以上の建物に避難する
津波注意報0.2〜1m海岸から離れる。海・川・港には近づかない
  • 津波到達時間:沿岸から震源が近い場合は数分以内に到達します。警報を待たずに、揺れを感じた瞬間に逃げ始めることが重要です
  • 高台への避難が間に合わない場合:近くのビルや鉄筋コンクリート建築の3階以上に避難します(「津波避難ビル」の標識が目安)
  • 車での避難:原則として徒歩での避難が基本です。ただし広域避難で行政が車での避難を指示している場合はその指示に従います
  • 津波警報解除まで戻らない:解除のアナウンスが出るまで高台に留まります

台風接近・上陸時の行動

台風は事前に接近時刻がわかるため、準備と判断のタイミングが命を守るうえで最も重要です。台風が来る前・来ているとき・過ぎた後で取るべき行動が異なります。

台風接近前日(準備)

  • ハザードマップで自宅・滞在場所が浸水・土砂崩れのリスクエリアかを確認する
  • 食料・飲料水(最低3日分)・モバイルバッテリーを確保する
  • 窓ガラスに養生テープを貼る(飛散防止)。外の鉢植え・自転車など飛びやすいものを室内に入れる
  • 避難所の場所と避難ルートを確認する。最寄りの避難所は市区町村のハザードマップまたは公式ウェブサイトで確認できます
  • 浴槽に水を溜めておく(断水時の生活用水として)

台風接近中・直撃時

  • 外出しない:暴風域に入った後は外出を避けます。飛来物による怪我・落下物・浸水で命を落とすリスクが高まります
  • 警戒レベル4の避難指示が出たら迷わず避難する:深夜・台風接近中に避難することは危険なため、警戒レベル3の時点で避難を開始することが理想です
  • 川・用水路・海岸には絶対に近づかない:増水した川が急に決壊することがあります

台風通過後

  • 台風の目が通過した後の「小康状態」でも外に出ない:台風の目の後に再び強風が来ます。気象庁の情報で台風が通過したことを確認してから外に出てください
  • 土砂崩れ・浸水は台風通過後にも発生することがあります。山沿い・川沿いの移動は晴れるまで控えてください

大雨・洪水・土砂崩れが起きたときの行動

大雨・洪水・土砂崩れは台風以外でも梅雨・集中豪雨の季節に頻発します。早い段階で安全な場所に移動することが最優先です。

  • 河川の氾濫の危険がある場合:ハザードマップで浸水想定区域を確認し、警戒レベル4が出たら指定避難場所へ移動します
  • 土砂崩れの予兆:山・崖の近くで「ゴー」という音・湧き水が急に増える・亀裂が現れる・木が倒れるなどの変化があった場合、すぐに離れて避難してください
  • 地下空間(地下鉄・地下街)にいる場合:浸水が始まったら急激に水が上がります。「少し水が入ってきた」と感じた段階ですぐに地上へ逃げてください
  • 浸水した道路の走行:水深30cm以上でエンジンが停止する車種があります。浸水した道路への車での侵入は避けてください

避難情報 5段階レベルの意味と取るべき行動

洪水・土砂崩れ・高潮などの気象災害では、市区町村が警戒レベル1〜5の5段階で避難情報を発令します。レベルの意味を正確に理解することが命を守ります。「レベル5を待ってから逃げる」のは誤りです。レベル4までに必ず避難してください。

警戒レベル発令される情報取るべき行動対象者
レベル1気象情報・防災気象情報災害への心構えを高める。最新情報を確認する全員
レベル2洪水注意報・大雨注意報等避難行動を確認する。ハザードマップで自宅の危険度を再確認全員
レベル3高齢者等避難高齢者・障がい者・乳幼児は避難を開始する避難に時間がかかる人は全員避難
レベル4避難指示危険な場所から全員避難する。指定緊急避難場所へ移動全員(遅くともここで避難)
レベル5緊急安全確保すでに災害が発生または切迫。避難が難しい場合は建物の上層階や近くの高い場所で命を守る避難できなかった全員(レベル5を待ってはいけない)

火山噴火が起きたときの行動

日本には111の活火山があり、箱根・草津白根・阿蘇・桜島・霧島などは定期的に活動しています。火山付近を訪れるときは気象庁の「噴火警戒レベル」を必ず確認してください。

噴火警戒レベル状況取るべき行動
レベル1(活火山であることに留意)平常。火山活動は概ね静穏通常通り入山可能。気象庁の情報を確認しておく
レベル2(火口周辺規制)火口周辺に影響する噴火火口周辺への立入禁止。登山者は従うこと
レベル3(入山規制)居住地域近くまで影響する噴火登山禁止。入山規制区域内の人は避難準備
レベル4(避難準備)居住地域に重大な影響を及ぼす噴火警戒区域外への避難準備・高齢者等は避難
レベル5(避難)居住地域に甚大な被害をもたらす噴火危険な居住地域から避難する
  • 噴火が突然発生した場合:岩石・噴石が飛んできます。近くの建物・岩陰に隠れて頭を守ります。噴石は時速100m以上で飛来するため、建物の中が最も安全です
  • 火山灰が降った場合:目・鼻・口をマスク・ゴーグルで保護します。車のフロントガラスに積もると視界がなくなるため、運転を控えます

避難所の場所を確認する方法

最寄りの避難所は、事前に確認しておかないと災害発生後に調べる余裕がありません。以下の方法で今すぐ確認してください。

  • ハザードマップポータルサイト(国土交通省):「重ねるハザードマップ」または「わがまちハザードマップ」で自宅・宿泊先の周辺の洪水・土砂・津波リスクと避難場所を確認できます
  • 市区町村の公式ウェブサイト:各市区町村のウェブサイトに「避難場所一覧」が掲載されています。「(市区町村名)避難場所」で検索してください
  • Googleマップ:「避難場所」と検索すると近くの指定避難所がマップ上に表示されます
  • Yahoo!防災速報アプリ:現在地付近の避難場所を地図上で確認できます

外国人・旅行者向けの情報入手手段

日本語がわからない旅行者や在日外国人でも、多言語対応の防災アプリと情報源を使えば緊急情報をリアルタイムで受け取れます。日本に入国・到着したその日に以下のアプリをインストールしておくことを強くすすめます。

Safety tips(観光庁監修・無料・15言語対応)

Safety tipsは観光庁が監修した外国人向け防災情報アプリで、iOS・Android両対応・完全無料・アカウント登録不要で利用できます。英語・中国語(繁体字・簡体字)・韓国語・スペイン語・ポルトガル語・ベトナム語・タイ語・インドネシア語・タガログ語・ネパール語・クメール語・ビルマ語・モンゴル語・日本語の15言語に対応しています。

  • プッシュ通知機能:緊急地震速報(震度4以上)・津波警報・噴火速報・気象特別警報・熱中症情報・国民保護情報を自分の言語でリアルタイム通知
  • その他の機能:避難勧告・指示の通知 / 対応フローチャート / コミュニケーションカード(医療機関で症状を伝えるための絵カード)
  • 事前に設定しておくポイント:滞在予定地の通知地点を最大5か所まで設定できます。宿泊するホテルや観光する地域を追加しておくと、その場所の警報が届きます

その他の有用な情報源

情報源・アプリ言語対応特徴
Yahoo!防災速報日本語中心避難情報・ハザードマップ・避難場所検索が一体化された高機能防災アプリ
NHKワールドJAPAN(アプリ・ウェブ)英語・中国語・韓国語など多言語大規模災害時にNHKが多言語でライブ配信。テレビが見られない状況でもスマホで受信可能
気象庁公式サイト(jma.go.jp)日本語・英語台風・大雨・地震・津波の最新情報を公式発表。英語ページも充実
地方自治体の公式SNS・ホームページ日本語中心市区町村の避難指示・避難場所情報をリアルタイム発信
171番(災害用伝言ダイヤル)日本語被災地のNTT固定電話回線から30秒の音声メッセージを録音・再生して安否確認ができる

平時にやっておく防災準備リスト

災害は突然起きます。以下の準備を日常的に整えておくことで、いざというときの行動がスムーズになります。

非常持出袋に入れておくもの(最低限)

  • 水:1人1日3リットルが目安。最低3日分(9リットル)
  • 食料:カロリーメイト・レトルト食品・缶詰など火を使わずに食べられるもの3日分
  • モバイルバッテリー(充電済み):スマートフォンの充電が切れると情報が得られなくなる
  • 懐中電灯・ヘッドライト:停電時に必須。乾電池の予備も
  • 救急セット:絆創膏・消毒液・常備薬
  • 現金(小銭含む):ATM・電子マネーが使えなくなる場合がある
  • 身分証明書のコピー:パスポート・在留カード・保険証
  • マスク・軍手・雨具:避難中の保護に
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スマートフォンに事前にやっておくこと

  • Safety tipsをインストールして通知地点を設定する
  • Yahoo!防災速報をインストールしてプッシュ通知をオンにする
  • ハザードマップで自宅・宿泊先のリスクを確認する
  • 最寄りの避難所をGoogleマップのオフラインマップに保存する:停電・通信障害時でも地図が使える
  • 緊急地震速報の受信設定をオンにする:iPhoneは「設定→通知→緊急地震速報と緊急速報」をオン。Androidも同様の設定を確認する

よくある質問(FAQ)

日本で地震が起きたとき最初にすることは?

テーブルの下に隠れて頭を守り、揺れが収まるまで動かないことが最優先です。火の消火・外への脱出は揺れが収まってから行います。海岸・川沿いにいる場合は揺れが収まったらすぐに高台へ向かってください。

避難情報レベル4とレベル5の違いは何ですか?

レベル4(避難指示)は「全員が今すぐ避難する」タイミング、レベル5(緊急安全確保)はすでに災害が発生している状態です。レベル5を待ってからでは手遅れになります。レベル4が出たら迷わず避難してください。

Safety tipsアプリはどう使いますか?

App StoreまたはGoogle Playで無料でダウンロードし、言語を選択して滞在地点を設定するだけです。設定は2分以内に完了します。通知をオンにすると緊急地震速報・津波警報が自分の言語で自動で届きます。

日本語がわからなくても避難所に行けますか?

行けます。Safety tipsのコミュニケーションカード機能で言葉が通じなくても状況を伝えられます。大規模災害時はNHKワールドJAPANが多言語で情報を発信します。

171番の災害用伝言ダイヤルはどう使いますか?

「171」に電話して「1」で録音、「2」で再生です。30秒以内のメッセージを残せます。毎月1日・15日と防災週間に体験利用ができます。

地震・台風などの災害発生後に警察や救急に連絡が必要な場合は日本で警察や救急に連絡する正しい方法もあわせて確認してください。