日本で急病になったとき、最初にすることは症状の重さで「119番・#7119・自分で病院を探す」の3択から対応を選ぶことです。意識がない・呼吸困難・激しい胸痛などの重篤な症状は迷わず119番(救急車)を呼んでください。「救急車を呼ぶほどか迷う」ときは#7119(救急安心センター)に電話すれば医師・看護師が24時間365日対応します。このガイドでは、緊急電話番号の使い分けから病院の種類と選び方・夜間休日の病院の探し方・初診の受診手順・費用・保険・外国人対応・応急処置まで、日本で急病になったときに必要なすべての情報をまとめています。
緊急度で判断する3段階の対応フロー
急病になったとき最初にすべきことは「今すぐ救急車が必要か」「今夜中に病院に行くべきか」「翌朝まで待てるか」の3段階で重症度を判断することです。この判断を間違えると、本当に必要な人への救急対応が遅れる原因になります。
| 重症度 | こんな症状 | すべき対応 | 連絡先 |
|---|---|---|---|
| 重篤(緊急) | 意識がない・ろれつが回らない・激しい胸痛・呼吸困難・顔や唇が紫色・大量出血・けいれんが止まらない・突然の激しい頭痛 | すぐに救急車を呼ぶ | 119番 |
| 中程度(要判断) | 39度以上の高熱・強い腹痛・激しい嘔吐・立てないほどのめまい・ケガで歩けない・症状が急激に悪化している | 救急安心センターに電話して判断を仰ぐ | #7119(大人) #8000(子ども15歳未満) |
| 軽症(様子見可) | 微熱・軽いせき・鼻水・軽度の頭痛・軽い打撲・虫刺され・軽い腹痛 | 薬局で市販薬を購入して様子を見るか、翌朝のクリニックへ | ドラッグストア・翌朝のかかりつけ医 |
迷ったら#7119に電話してください。看護師が症状を聞いて今すぐ119番が必要か・夜間病院に行くべきか・翌朝でよいかを判断し、受診できる近くの病院も案内してくれます。
緊急時の電話番号4つと正しい使い分け
日本で急病になったとき使える電話番号は119番・#7119・#8000・中毒110番の4つです。状況に応じて正しく使い分けることが重要です。
119番(救急車・火事)
119番は救急車と消防の共通番号で、24時間365日無料でつながります。「救急です」と伝えると救急対応に切り替わります。住所・症状・氏名を聞かれます。住所がわからない場合は近くのコンビニ・建物の名前を伝えてください。
- 救急搬送の費用:救急車での搬送自体は無料。搬送先の病院での診療費は別途かかります
- 外国語対応:多くの消防本部が電話通訳センター経由の三者間通訳(多言語)に対応。「英語でお願いします」と伝えると通訳を手配してもらえます
- 選定療養費:一部の病院では緊急性のない軽症搬送に選定療養費(数千〜1万円程度)を請求する場合があります
- AEDが近くにある場合:心停止の疑いがあるとき、119番に電話しながら最寄りのAEDの場所を聞くと案内してもらえます
#7119(救急安心センター)大人向け全年齢対応
#7119は急な病気やケガで救急車を呼ぶべきか迷ったときの相談窓口で、医師・看護師が24時間365日無料で相談に応じます。症状の緊急性を判断し、受診できる近くの病院も案内してもらえます。
- 対応内容:症状の緊急性判断 / 受診の必要性アドバイス / 受診できる近くの病院案内
- エリア制限:#7119は全国すべての地域では使えません。対応していない地域は各都道府県の救急医療情報センターの番号を利用してください
- つながらない場合:Googleで「(市区町村名)夜間救急」と検索 / 医療情報ネット「ナビイ」で病院を検索
- 事前準備:総務省消防庁の「Q助」アプリをスマートフォンに事前にインストールしておくと、症状を入力するだけで緊急性の目安を確認できます
#8000(小児救急電話相談)15歳未満の子ども専用
#8000は15歳未満の子どもの急病専用の相談窓口で、全国47都道府県すべてで実施されています。小児科医・看護師が対応し、子どもの症状に合わせた受診の必要性と応急処置をアドバイスします。
- 対応時間:都道府県により異なります。多くの地域で夜間(19時〜翌朝7時)対応。日曜・祝日は24時間対応の地域もあります
- #7119との違い:#8000は子ども専用で全国対応。#7119はエリア限定で年齢不問。子どもの急病には#8000が確実です
中毒110番(薬の誤飲・毒物・化学物質)
薬を大量に飲んでしまった・毒物を口にした・化学物質を吸い込んだ場合は中毒110番に電話します。公益財団法人日本中毒情報センターが運営しており、医師が対応します。
- 電話番号(大阪):072-727-2499(24時間・365日対応)
- 電話番号(つくば):029-852-9999(9時〜21時対応)
- 対象:薬物・植物・化粧品・洗剤・農薬などの誤飲・誤食・過量服薬
- 注意:意識がない・呼吸困難など重篤な症状がある場合は中毒110番より先に119番に電話してください
日本の病院の種類と正しい選び方
日本の医療機関は大きく3種類に分かれます。急病になったとき、最初から大病院(総合病院・大学病院)に行くのは原則として誤りです。正しい受診先を選ばないと時間・費用の両方で損をします。
| 種類 | 規模・特徴 | 向いている状況 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| クリニック・診療所 | ベッド数19床以下の小規模医療機関。内科・小児科・皮膚科などの専門クリニックが多い | 発熱・風邪・腹痛・軽いケガなど一般的な症状。初診に最も適している | 予約制のところが多い。夜間・休日は閉まっている |
| 総合病院・地域医療支援病院 | 複数の診療科を持つ中規模〜大規模病院。救急外来を持つところが多い | かかりつけ医からの紹介・複数の症状が絡む場合・入院が必要な場合 | 紹介状なしで受診すると選定療養費(7,000円〜)が別途かかる |
| 大学病院・特定機能病院 | 高度な専門医療・研究機能を持つ最大規模の病院 | 難治性疾患・高度な手術・専門的な治療が必要な場合 | 紹介状なしでは選定療養費が最大2万円以上かかる。初診は原則紹介状が必要 |
| 夜間急患センター・休日急患センター | 自治体が運営する夜間・休日専用の一次救急医療機関 | 夜間・休日に具合が悪くなった軽症〜中等症の患者 | 対応できる症状の種類が限られる。重症の場合は二次救急病院へ転送される |
日本の救急医療の3つのレベル
日本の救急医療は重症度に応じて3段階に分かれています。適切なレベルの医療機関を受診することが、自分の治療を早くすることにつながります。
- 一次救急(初期救急):軽症・中等症を診る外来医療。夜間急患センター・休日急患センター・かかりつけ医が対応
- 二次救急:入院治療が必要な中等症〜重症患者を診る。救急告示病院・地域医療支援病院が対応。救急車で搬送されることが多い
- 三次救急(高度救命救急センター):生命の危機がある重篤患者に対応。救命救急センターが24時間対応。救急車で直接搬送される
夜間・休日に病院を探す5つの方法
夜間や休日に急病になって病院を探すとき、以下の5つの方法を使えば受診できる病院を確実に見つけられます。
方法1:#7119に電話する(最も確実)
#7119に電話すると、症状の相談に加えて現在受診できる近くの医療機関を案内してもらえます。インターネット検索が難しい状況や、どの科を受診すればよいか判断できないときに最も確実な方法です。
方法2:Google・Yahoo!で「夜間救急」と検索する
「(市区町村名)夜間救急」「(市区町村名)休日診療」でGoogle・Yahoo!を検索すると、現在開いている病院が地図つきで表示されます。スマートフォンのGPS機能をオンにすると現在地に近い順に表示されます。
方法3:医療情報ネット「ナビイ」を使う
厚生労働省が提供する「医療情報ネット(ナビイ)」は全国の病院・診療所・歯科・薬局を診療科・診療時間・現在受診可能かどうかで絞り込んで検索できる公式サービスです。日本語のほか多言語でも一部対応しています。
方法4:各自治体の救急医療情報センターに電話する
各都道府県・市区町村には夜間・休日に受診できる病院を案内する電話窓口が設置されています。お住まいの市区町村の公式サイトで「夜間救急 連絡先」を事前に確認しておくと、いざというときに迷わず対応できます。
方法5:ドラッグストア・薬局で薬剤師に相談する
軽症であればドラッグストア・調剤薬局の薬剤師に症状を相談すると、適切な市販薬を案内してもらえます。特に深夜営業のドラッグストア(マツモトキヨシ・ウエルシア・ツルハドラッグなど)は市販薬の購入と薬剤師への相談が同時にできます。発熱・頭痛・胃腸の不調・軽い風邪症状であれば、病院受診前にドラッグストアで対応できることが多いです。
症状別・何科を受診するか一覧
日本の医療機関は専門科ごとに分かれています。症状に合わない科を受診すると「うちでは診られない」と別の病院を案内されることがあります。以下の表で適切な受診科を確認してください。
| 症状・部位 | 受診すべき科 | 緊急受診が必要な場合 |
|---|---|---|
| 発熱・せき・喉の痛み・倦怠感・鼻水 | 内科 / 耳鼻咽喉科(喉・鼻が主の場合) | 40度以上の高熱・呼吸困難・意識が薄れる場合は救急外来へ |
| 腹痛・吐き気・嘔吐・下痢 | 内科 / 消化器科 | 激しい腹痛・血便・嘔吐が止まらない場合は119番 |
| 胸の痛み・動悸・息切れ | 循環器科 / 内科 / 救急外来 | 激しい胸痛は心臓発作の疑い。迷わず119番 |
| 頭痛・めまい・吐き気 | 内科 / 神経内科 / 脳神経外科 | 突然の「今まで経験したことがない」激しい頭痛は脳出血の疑い。119番 |
| 骨折・捻挫・打撲・切り傷 | 整形外科 / 外科 | 骨が見えている・大量出血・動かせない場合は救急外来へ |
| 目の痛み・異物・充血・見えにくい | 眼科 | 薬品が目に入った場合はすぐ水で15分以上洗い救急外来へ |
| 耳の痛み・聞こえない・耳鳴り | 耳鼻咽喉科 | 突然の難聴・ひどいめまいは早めの受診が重要 |
| 皮膚の発疹・かゆみ・ただれ・腫れ | 皮膚科 | 顔・喉の急激な腫れ(アレルギー反応)は119番 |
| 歯の痛み・歯茎の腫れ | 歯科 / 口腔外科 | 休日は自治体の休日歯科急患センターへ(市区町村の公式サイトで確認) |
| 子どもの急病(15歳未満) | 小児科 | まず#8000に電話。夜間は小児救急拠点病院へ |
| 妊娠中のトラブル・性器からの出血 | 産婦人科 | 破水・大量出血・激しい腹痛は迷わず119番 |
| 精神的なつらさ・自傷の衝動 | 精神科 / 心療内科 | 自殺を考えている場合はいのちの電話(0120-783-556)または救急外来へ |
| どの科かわからない | 内科 / 救急外来 / 総合診療科 | #7119に電話して確認するのが最も確実 |
初めて病院を受診するときの7ステップ
日本の医療機関を初めて受診する手順は以下のとおりです。事前に電話で「今から受診できるか」を確認してから行くと、無駄足を防げます。
- 受診前に電話で確認する
受診したい病院に電話して「今から初診で行けますか」と確認します。夜間・休日の救急外来は重症患者を優先するため、軽症の場合は断られることがあります。また、感染症が疑われる場合は「発熱があります」と事前に伝えると、病院側が受け入れ準備をしてくれます
- 持ち物を準備して病院へ向かう
健康保険証(またはマイナ保険証)・現金・お薬手帳(あれば)・服用中の薬を持参します
受付で「初診」と伝えて保険証を提出する
受付に保険証を提出し、初診の旨を伝えます。診察券(再診以降に使用)を発行してもらいます
- 問診票を記入する
症状・いつから・既往歴(過去の病気)・アレルギー・服用中の薬を記入します。日本語に不安がある場合は受付にその旨を伝えてください。翻訳アプリで日本語に変換して記入する方法も有効です
- 診察室で医師に症状を伝える
「いつから(When)・どこが(Where)・どんな症状か(What)・どのくらい強いか(How)」の4点を整理して伝えます。お薬手帳と服用中の薬の現物を提示すると、医師が正確に判断できます
- 検査・処置を受ける
医師の判断で血液検査・レントゲン・心電図・超音波・点滴などが行われます。検査の目的は医師または看護師に確認できます
- 会計をして処方箋を受け取り薬局へ
診察終了後に受付で会計します。薬が処方された場合は「処方箋」を受け取り、病院外の調剤薬局で薬を受け取ります。処方箋の有効期限は発行日から4日間です。期限を過ぎると再診が必要になります
受診時の持ち物チェックリスト
| 持ち物 | 重要度 | ポイント |
|---|---|---|
| 健康保険証 / マイナ保険証 | 必須 | なくても受診可能だが一時的に全額自己負担になる |
| 現金 | 必須 | クレジットカード不可の病院・薬局がある。最低1万円は持参 |
| お薬手帳 | 強く推奨 | 服用中の薬・アレルギー歴が一目でわかる。薬の重複投与を防げる |
| 服用中の薬(現物またはシート) | 推奨 | 薬の名前がわからない場合は現物を持参するのが確実 |
| 診察券 | 再診時は必須 | 初診では不要。2回目以降に必要 |
| スマートフォン | 必須 | 病院検索・地図・翻訳・#7119への電話に使用 |
| 身分証明書(在留カード・パスポート) | 外国人には推奨 | 外国人登録証・在留カードを提示を求める病院がある |
| 旅行保険の保険証書・連絡先 | 観光客には必須 | キャッシュレス対応の場合は保険会社に先に電話して指定病院を確認する |
受診にかかる費用と保険の基本
日本の医療費は健康保険に加入していれば原則3割負担です。保険証を持参して受診すれば、診療費の3割だけ支払えばよいです。
| 状況 | 自己負担割合 | 初診の目安(検査なし) |
|---|---|---|
| 健康保険(社会保険・国民健康保険)加入 | 3割 | 約1,000〜2,000円 |
| 小学校就学前の子ども(自治体により異なる) | 2割または無料(自治体助成あり) | 無料〜数百円 |
| 75歳以上(後期高齢者医療制度) | 1割(所得により2〜3割) | 約300〜700円 |
| 保険証なし・未加入(観光客など) | 10割(全額) | 約3,000〜8,000円(検査・処置は別途) |
| 夜間・休日・深夜受診 | 通常負担+時間外加算 | 時間外加算で2,000〜5,000円追加 |
| 紹介状なしで総合病院・大学病院を受診 | 通常負担+選定療養費 | 選定療養費として7,000円〜(病院規模による)別途 |
高額療養費制度(入院・高額な治療を受けた場合)
入院や手術など医療費が高額になった場合、「高額療養費制度」によって1か月間の自己負担額に上限が設けられています。上限を超えた分は後から健康保険から払い戻されます。
- 自己負担の上限目安(70歳未満・標準的な所得の場合):約80,100円+医療費の1%(計算式あり)
- 限度額適用認定証:事前に健康保険の加入先(会社の健保組合・市区町村の国民健康保険窓口)で「限度額適用認定証」を発行してもらうと、病院窓口での支払いが最初から上限額以内に収まります
- マイナ保険証があれば:マイナ保険証(マイナンバーカードを健康保険証として利用)があれば、限度額適用認定証なしで自動的に限度額が適用される病院が増えています
保険証がない場合でも受診できるか
保険証がなくても病院の受診は可能です。一時的に全額(10割)を支払い、後日保険資格を確認できれば7割が返金される場合があります。訪日観光客・旅行者の場合は旅行保険(クレジットカード付帯を含む)で対応できることが多く、帰国後に領収書・診断書を保険会社に提出して請求します。キャッシュレス対応の保険は、保険会社に先に電話すると指定病院に直接支払ってもらえます。
外国人・訪日観光客が急病になったときの対応
日本語が話せない場合でも、以下の手段で対応できます。まず119番または#7119に電話することが最初のステップで、言語の壁はほぼ解決できます。
- 119番の多言語対応:多くの消防本部が電話通訳センター経由の三者間通訳(英語・中国語・韓国語・ポルトガル語など多言語)に対応しています。「English please(英語でお願いします)」と伝えると通訳を手配してもらえます
- AMDA国際医療情報センター:外国語で医療相談ができる窓口で、電話番号は地域により異なります。「AMDA 医療相談 (都市名)」で検索してください
- 翻訳アプリの活用:Google翻訳・DeepLで症状を日本語に翻訳して医師に見せる方法が実用的です。「ここが痛いです(Here hurts)」→「ここが痛いです」と画面を見せるだけで通じます
- 病院の外国語対応:大学病院・総合病院の一部では医療通訳サービスを提供しています。外国語対応の有無は電話で事前に確認してください
- 旅行保険の緊急電話:渡航前に保険会社の緊急連絡先を控えておいてください。24時間対応のデスクが病院の手配・通訳・キャッシュレス対応をサポートしてくれます
病院に行く前に薬局・ドラッグストアで対応できること
軽症であれば病院に行かなくても、ドラッグストアの薬剤師に相談して市販薬で対応できる症状があります。深夜営業のドラッグストア(マツモトキヨシ・ウエルシア・ツルハドラッグ・コスモスなど)は市販薬の購入と薬剤師への相談が同時にできる身近な選択肢です。
| 症状 | ドラッグストアで対応可能か | すぐに病院へ行くべき目安 |
|---|---|---|
| 37〜38度台の発熱・頭痛 | 解熱鎮痛剤(ロキソニンS・バファリンなど)で対応可能 | 39度以上・3日以上続く・呼吸困難がある場合 |
| 軽い胃痛・胃もたれ・吐き気 | 胃腸薬(ガスター10・太田胃散など)で対応可能 | 激しい腹痛・血を吐いた・嘔吐が止まらない場合 |
| 下痢・軟便 | 整腸剤・下痢止め(正露丸・ストッパなど)で対応可能 | 血便・高熱を伴う・半日以上止まらない場合 |
| 軽い風邪症状(鼻水・せき) | 総合感冒薬・鼻炎薬で対応可能 | 38.5度以上の発熱・強いのどの痛みが続く場合 |
| 軽い打撲・捻挫・筋肉痛 | 湿布薬(バンテリン・サロンパスなど)で対応可能 | 腫れが強い・動かせない・痛みが増している場合 |
| 軽い切り傷・擦り傷 | 消毒液・絆創膏・液体絆創膏で対応可能 | 傷口が深い・止血できない・動物に噛まれた場合 |
緊急時に使える日本語フレーズ
病院の受付・医師とのやり取りで使える基本的な日本語フレーズをまとめます。スマートフォンにメモしておくか、翻訳アプリで音声を使うとスムーズに伝えられます。
| 場面 | 日本語フレーズ | 読み方(ローマ字) |
|---|---|---|
| 受付で | 初診です。保険証を持っています。 | Shoshin desu. Hokensho wo motte imasu. |
| 症状を伝える | 〇〇が痛いです。(〇〇 = 頭・お腹・胸・背中) | 〇〇 ga itai desu. |
| いつからか伝える | 昨日から(今朝から・3日前から)です。 | Kinou kara (kesa kara / mitsuka mae kara) desu. |
| アレルギーを伝える | 〇〇にアレルギーがあります。 | 〇〇 ni arerugii ga arimasu. |
| 薬を飲んでいると伝える | 今、〇〇という薬を飲んでいます。 | Ima, 〇〇 to iu kusuri wo nonde imasu. |
| 英語対応を頼む | 英語で話せる方はいますか? | Eigo de hanaseru kata wa imasu ka? |
| 救急を呼ぶとき(119番) | 救急車をお願いします。住所は〇〇です。 | Kyuukyuusha wo onegai shimasu. Juusho wa 〇〇 desu. |
応急処置の基本(病院に行くまでにできること)
病院に行くまでの間に自分でできる応急処置を知っておくと、症状の悪化を防げます。以下は一般的な応急処置の目安です。重症の場合はまず119番に電話してください。
- 切り傷・出血:清潔なハンカチ・タオルを傷口に当てて押さえる(直接圧迫止血)。大量出血は119番
- やけど:流水で最低15〜20分冷やす。氷・バターは使わない。衣類は無理に脱がさない
- 骨折・捻挫の疑い:患部を動かさず固定する。氷や保冷剤でタオルに包んで冷やす
- 高熱:水分をこまめに補給する。解熱剤(市販可)を使用する。体を冷やしすぎない
- 意識を失った場合:仰向けに寝かせ気道を確保する。呼吸・脈がない場合は心肺蘇生(CPR)を開始しながら119番に電話する
- 食物アレルギー・アナフィラキシーの疑い:エピペン(アドレナリン自己注射薬)を持っている場合は使用。その後すぐに119番
- 薬の誤飲・過量服薬:無理に吐かせない。飲んだ薬の現物・容器を持って病院へ。中毒110番(072-727-2499)に電話して指示を仰ぐ
急病に備えて事前にやっておく準備
急病は突然起こります。以下の事前準備をしておくと、いざというときに焦らず対応できます。
かかりつけ医を決めておく
かかりつけ医とは、日常的に健康相談や診察を依頼できる身近なクリニックの医師のことです。定期的に同じクリニックを受診しておくと、急病のときに電話で相談できます。かかりつけ医からの紹介状があれば、大病院の選定療養費(7,000円〜)を回避できます。
お薬手帳を常に更新する
服用中の薬・アレルギーのある薬・過去の手術歴をお薬手帳に記録しておくと、初めて受診する病院でも医師が正確な情報を把握できます。スマートフォンのお薬手帳アプリで管理すると紛失の心配がありません。
緊急連絡先をスマートフォンにメモしておく
- 救急:119番
- 救急相談(大人):#7119
- 救急相談(子ども):#8000
- 中毒110番:072-727-2499(24時間)
- かかりつけ医の電話番号
- 近くの夜間救急病院の名前と電話番号
- 旅行保険・海外旅行保険の緊急連絡先
「Q助」アプリを事前にインストールする
総務省消防庁が提供する「Q助(きゅーすけ)」アプリは、症状を入力すると緊急性の目安と119番を呼ぶべきかを判定する無料アプリです。具合が悪いときにアプリを探す余裕はないため、健康なうちに事前にダウンロードしておくことが強く推奨されます。
オンライン診療の活用(深夜・移動困難な場合)
軽症で病院に行く体力がない・深夜で近くに病院がない場合にはオンライン診療(テレメディスン)が選択肢のひとつです。スマートフォンのビデオ通話で医師の診察を受け、処方箋を自宅近くの薬局に送ってもらえます。
- 利用可能なサービス:LINEドクター・curon(クロン)・CLINICS・カルテiなど
- 適している症状:発熱・風邪症状・軽い腹痛・皮膚トラブルなど軽症
- 注意:初診でのオンライン診療は処方できる薬の種類に制限があります。重症の場合は対面受診が必要です
よくある質問(FAQ)
重篤な症状(意識がない・呼吸困難・激しい胸痛)は119番を呼んでください。迷う場合は#7119(大人)・#8000(子ども15歳未満)に電話して医師・看護師に判断してもらいます。
#7119に電話するか、Googleで「(市区町村名)夜間救急」と検索するのが最速です。厚生労働省の「医療情報ネット(ナビイ)」でも受診可能な病院を絞り込めます。
受診できます。ただし診療費を一時的に全額(10割)支払う必要があります。後日保険資格を確認できれば7割が返金される場合があります。旅行者は旅行保険で対応できることが多いです。
救急搬送自体は無料です。搬送先での診察・検査・処置には通常の医療費がかかります。一部病院では軽症搬送に選定療養費を請求する場合があります。
119番に電話すると電話通訳センターを通じた多言語対応を受けられます。Google翻訳で症状を日本語に変換して医師に見せる方法も実用的です。旅行保険の緊急デスクが通訳サポートをしてくれる場合もあります。
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